Noritaka Tatehana

Venus

September 10 – 30, 2026


Exhibition 

舘鼻則孝 展 「Venus」

創作活動の概念として「Rethink」を掲げる舘鼻則孝は、日本古来の文化や美意識を現代の視点から捉え直し、新たな価値を提示する作品を制作してきました。

本展のタイトルである「Venus」は、美術史における普遍的なモチーフであると同時に、女子美術大学において長年親しまれ、その歴史や精神を象徴する存在でもあります。

本展は、その文脈への敬意を起点として、「Venus」という主題をあらためて見つめ直す展覧会です。 

「Venus」というアーキタイプ

ヴィーナスとは、一人の女神の名ではありません。

旧石器時代のヴィレンドルフのヴィーナスから、古代地中海世界の女神像、古典彫刻、そして近代以降の芸術に至るまで、人類は時代ごとの価値観や美意識を映し出しながら、幾度となくヴィーナスを描き続けてきました。

その姿は時代とともに変化しながらも、人々の記憶の中で受け継がれ、更新され続けてきた「アーキタイプ(原型)」です。

本展では、新作となる大型肖像画を中心に、古代彫刻や神話に由来する図像を出発点としながら、それらを現代の肖像として再構成した作品を発表します。

それは過去の名作を引用することでも、美の理想像を描くことでもありません。「Venus」というアーキタイプを、現代の肖像として再構成する試みです。

Works 

Venus Archetype "Idol of Pomos"

Acrylic on paper
2026

キプロス島で出土した先史時代の十字形の像《Idol of Pomos》を起点とした作品。人の身体を思わせながらも大胆に単純化されたその造形は、具体的な人物像と抽象的な記号のあいだを行き来するような姿を見せる。舘鼻則孝は、遠い時代に生み出された造形を現代の視点から捉え直し、そこに残された「かたち」と、それを受け取る私たちの想像力との関係に目を向けている。時代や文化によって意味を変えながら受け継がれてきたイメージを、新たな《Venus》の姿として描き出している。

Venus Archetype "Venus of Willendorf"

Acrylic on paper
2026

約3万年前につくられた《ヴィレンドルフのヴィーナス》を起点とした作品。この小像が何を意味し、どのような目的でつくられたのかは現在も明らかではなく、「Venus」という呼称も後世になって与えられたものである。舘鼻則孝は、古代の造形そのものだけでなく、長い時間のなかで人々がそこにさまざまな意味を見いだしてきたことに着目する。過去の造形を現代の視点から見つめ直すことで、時代とともに変化し続けるイメージと、その解釈のあり方を探っている。

Venus Archetype “Lady of Lemba”

Acrylic on paper
2026

キプロス島のレンバで出土した先史時代の像《Lady of Lemba》を起点とした作品。大きく抽象化された身体の造形は、具体的な人物を表すというよりも、人の存在そのものを象徴するような姿を見せる。舘鼻則孝は、古代の造形に現代からひとつの意味を与えるのではなく、長い時間を経てもなお残る「かたち」そのものに目を向けている。異なる時代の人々がひとつの像を見つめ、それぞれの意味を重ねてきた営みを通して、過去と現在をつなぐ《Venus》の姿を描いている。

Portrait (Blue Period)

Oil on canvas
2025

本作は、舘鼻則孝が自身のパートナーを描いた肖像画です。イメージのもとになったのは、舘鼻本人が撮影した彼女の誕生日の写真です。古代の像を起点とする《Venus Archetype》が、時代を超えて受け継がれてきた人の「かたち」を見つめ直す試みであるのに対し、本作では、作家自身と同じ時代を生きる身近な存在へと眼差しが向けられています。

青を基調とした画面には、パブロ・ピカソの「青の時代」を想起させる静けさとともに、モデルの穏やかな表情が描き出されています。遠い過去に残された名もなき像から、個人的な記憶のなかにあるひとりの肖像へ。本作は、時代や文化によって姿を変えながら、人が人の姿を描き、残してきた営みの連続性を映し出しています。

Artist 

舘鼻則孝

たてはな のりたか

1985年、東京都生まれ。
2010年、東京藝術大学美術学部工芸科染織専攻卒業。創作活動の概念として「Rethink」を掲げ、日本古来の文化や美意識を現代の視点から再考し、新たな価値観を提示する作品を制作している。
卒業制作《Heel-less Shoes》は米国歌手レディー・ガガへの制作を契機に広く知られるようになった。作品はメトロポリタン美術館、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館などに収蔵。
2019年より女子美術大学デザイン・工芸学科工芸専攻で特別招聘教授を務める。

Visit 

開催概要

展覧会名
舘鼻則孝 展「Venus」

開催期間
2026年9月10日[木]〜 9月30日[水]

開館時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
日曜・祝日休館 / 入館無料

会場
Joshibi SPACE 1900
神奈川県相模原市南区麻溝台1900
女子美術大学1号館1階

主催
女子美術大学 デザイン・工芸学科 工芸研究室
NORITAKA TATEHANA STUDIO

協力
読売新聞社

撮影
NORITAKA TATEHANA STUDIO / GION

開催概要

展覧会名
開催期間
開館時間
会  場
主  催
協  力
撮  影

舘鼻則孝 展 「Venus」
2026年9月10日[木]〜 9月30日[水]
10:00~17:00(入館は16:30まで)日曜・祝日休館 / 入館無料
 Joshibi SPACE 1900 神奈川県相模原市南区麻溝台1900 女子美術大学1号館1階
女子美術大学 デザイン・工芸学科 工芸研究室 / NORITAKA TATEHANA STUDIO
読売新聞社
NORITAKA TATEHANA STUDIO / GION

アクセス

Joshibi SPACE 1900(女子美術大学 相模原キャンパス)は、東京都心から車で約1時間の場所に位置しています。
公共交通機関のほか、お車やタクシーでもお越しいただけます。

電車・バスをご利用の場合

・小田急線「相模大野駅」北口3番バスのりばより約20分
・JR横浜線「古淵駅」2番バスのりばより約15分
 神奈川中央交通「女子美術大学」行き終点下車

タクシーをご利用の場合

・小田急線「相模大野駅」より約15分
・JR横浜線「古淵駅」より約15分
・JR横浜線「町田駅」より約20分

お車をご利用の場合

・新宿駅周辺より約60分
・渋谷駅周辺より約60〜70分
・横浜駅周辺より約45〜60分
車でお越しの方は、隣接する市立相模原麻溝公園の各駐車場をご利用いただけます。
学内の身障者用駐車場をご利用の際は、前日までにご連絡ください。
※所要時間は交通状況により異なります。

アクセスマップ

アクセス

Joshibi SPACE 1900(女子美術大学 相模原キャンパス)は、東京都心から車で約1時間の場所に位置しています。公共交通機関のほか、お車やタクシーでもお越しいただけます。

電車・バスをご利用の場合

・小田急線「相模大野駅」北口3番バスのりばより約20分
・JR横浜線「古淵駅」2番バスのりばより約15分
 神奈川中央交通「女子美術大学」行き終点下車

タクシーをご利用の場合

・小田急線「相模大野駅」より約15分
・JR横浜線「古淵駅」より約15分
・JR横浜線「町田駅」より約20分

お車をご利用の場合

・新宿駅周辺より約60分
・渋谷駅周辺より約60〜70分
・横浜駅周辺より約45〜60分

車でお越しの方は、隣接する市立相模原麻溝公園の各駐車場をご利用いただけます。学内の身障者用駐車場をご利用の際は、前日までにご連絡ください。
※所要時間は交通状況により異なります。

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